蓮光寺報恩講ニュース 2023年

報恩講が円成

2023年11月9日公開

蓮光寺「報恩講」が11月4日(土)~5日(日)の一昼夜にわたって厳修されました。親鸞聖人が明らかにされた阿弥陀さんの教えが私たちに届けられていることを、今一度確認し、その恩に報いる集いです。恩に報いるとは、端的に言えば、どこまでも、私の迷いのすがたを阿弥陀さんに照らされながら、愚かな凡夫であることに目が覚まされながら、いよいよ教えに訪ねていくことと、この教えを人々にお伝えしていくことにあるでしょう。今年の報恩講は、コロナ下以前の雰囲気を感じることができました。2日間で延べ約200人のご門徒が参詣され、来年に向かって新たな意欲をいただきました。

昨年まで、お勤めはすべて「正信偈・同朋奉讃」の同朋唱和でしたが、結願日中(御満座)では、正信偈真四句目下・念仏和讃は五淘六首引きの本来のお勤めをいたしました。もちろん、すべての法要に「御文」、結願には「御俗鈔御文」があがりました。

「大逮夜法要」は、蓮光寺住職が「私たちは阿弥陀さんの教えに遇うべき存在」をテーマに法話。

「報恩講の夕べ」では4年ぶりにシュガーシスターズのコンサートが開かれ、美しく響く日本語の心のハーモニーに多くの聴衆か魅了されました。またピアニストの恩田佳奈さんの卓越したピアノの技術がハーモニーをより引き出してくれました。

「晨朝法要」は、鳥のさえずる静かな朝の勤行でした。総代の河村和也さん(法名:釋和誠)、同じく総代の原惠子さん(法名:釋尼惠真)が感話をされました。

「結願日中法要」(御満座)では、牧野豊丸先生(福井市、託願寺住職)が「南無阿弥 陀仏のすがた」をテーマに熱のこもった法話をしていただきました。

最後の「御礼言上」で、今まで広島県庄原市よりオンラインで河村和也総代(県立広島大学教授、法名:釋和誠)が言っていましたが、今年は4年ぶりに参詣され、蓮光寺門徒を代表して、ご講師、ご出仕のご僧侶に、御礼の言葉を述べていただきました。

牧野先生のご法話、蓮光寺住職の法話、ご門徒の感話、シュガーシスターズのコンサートの模様については、後日掲載いたします。今回は報恩講の様子を写真でご案内しながら、最後に御礼言上を掲載いたします。

準備

大逮夜法要

報恩講の夕べ

晨朝法要

結願日中法要

御礼言上

御礼言上

2023年の報恩講が、例年と同様、土曜・日曜の一昼夜にわたり厳修されましたことは、わたくしども蓮光寺門徒一同、大きな喜びとするところでございます。

如来の御尊前、宗祖の御影前に、御満座の結願をご報告するにあたり、ご出仕・ご出講くださいましたみなさまに一言御礼を申し上げます。

ご法中のみなさまにおかれましては、懇ろなるお勤めを賜りまことにありがとうございました。日中法要では当派に伝わる本来の勤行が復活し、拙いながらもお勤めをともにしながら、その響きを懐かしくありがたく思ったことでございます。

昨日の大逮夜法要では、「私たちは阿弥陀さんの教えに遇うべき存在」の講題で当山住職の法話を聴聞いたしました。聞くことを通じてみ教えに触れ、これを日々の生活の中でいただき直すことの大切さを改めて思ったことでございます。地獄一定の凡夫としての歩みを堂々と進めて参りたく存じております。

報恩講の夕べでは、コンサートにシュガーシスターズをお招きしました。美しい歌声とハーモニーもさることながら、ことばの持つ大きな力に心動かされたことでございます。

本日、晨朝のお勤めでは、総代2名が感話をしました。日常の感懐や旅の感想をざっくばらんに語る空間のありがたさをしみじみと思った次第です。

また、満日中の法要では、福井県福井市より、託願寺ご住職の牧野豊丸先生にご出講いただき「南無阿弥陀仏のすがた」の講題でご法話をたまわりました。

「信心獲得すというは、第十八の願を心得るなり。この願を心得るというは、南無阿弥陀仏のすがたを心得るなり。」という御文をいただき直し、はたらきとしての仏に出遇うことは、わたくしたちの生活実践と不可分であり、わたくしたちが南無阿弥陀仏の願いを生きているかということが問われているのだということに気付かせていただいたことでございます。

「ありがたい」「もったいない」「おかげさま」「おそだて」「おはたらき」「おきづかしめ」といったことばに象徴されるものは、わたくしたちが弥陀のはたらきに出遇い、その光に照らされ、頭が下がり、手が合わさり、念仏申す姿なのだということを深く胸に刻んでまいります。

さて、今年の報恩講は、4年間続けてまいりましたオンライン配信を止め、完全に対面にて実施いたしました。のべでおよそ200人のご門徒におまいりいただき、もとの賑わいへの手がかりをつかめたものと確信しております。

個人的なことを申し上げることをお赦しいただければ、わたくしは、蓮光寺をおまいりするのは実に4年ぶりとなります。昨日・本日と、蓮光寺という空間に身を置き、わたくしがおまいりできずにいた間も、この寺は聞法の道場=ナラウイエとして確かにここに存在していたのだということを身体で確かめ、そのありがたさを痛切に感じております。

この4年のうちに、二度と会うことがかなわなくなってしまった法友もおります。悲しく寂しいことではありますが、ときは移り人はかわっても、なんとしてもこの寺を守り、南無阿弥陀仏の法灯を繋いでまいりたい、それが教えに生きた人とともにいつまでもあり続ける道であろうと思っております。この一念において、蓮光寺門徒一同、住職、坊守を先頭に、念仏三昧・聞法精進の生活を大切にしてまいります。ご出仕・ご出講のみなさま方には、変わらぬご指導とご鞭撻をたまわりたく、伏してお願い申し上げる次第でございます。

2023年の蓮光寺報恩講のご満座結願にあたり、ご出仕・ご出講くださいましたみなみなさまに重ねて御礼申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。このたびはまことにありがとうございました。

報恩講「清掃奉仕」を実施

2023年11月1日公開

10月29日(日)、報恩講に向けて「清掃奉仕」を実施し、過去最高の総勢29名のご門徒が参加されました。初参加のご門徒も5名いらっしゃり、初参加とは思えないほど、皆さんに溶け込んでいました。

10月下旬にもかかわらず、気温の高い状態が続き、汗ばむほどでした。報恩講は25℃まで上がる予想が出ており、暖かい報恩講になりそうです。

今年は、結願日中(ご満座)は、従来の勤行に戻し、より重みのある報恩講になります。コロナ下で激減した報恩講も毎年増え続けているのも、ご門徒の熱心な御参詣のたまものです。コロナ下以前の参詣数に戻るまで、一歩一歩進んでいきたいと思います。それはそう遠くないことだと確信できた清掃奉仕でした。

報恩講 2023 安心して迷うことができる道を訪ねよう!

2023年10月4日公開

コロナ対策として徹底的に換気に努めます。皆様も手洗いの励行、念のためマスクもご持参ください。

11月4日(土)
午後2時〜3時45分ごろ 大逮夜法要
  • 勤行: 「正信偈」同朋奉讃、回向、御文
  • 法話: 蓮光寺住職
  • *お持ち帰りお弁当あり
午後4時30分〜5時30分過ぎ 報恩講の夕べ
  • シュガーシスターズ コンサート
11月5日(日)
午前8時〜9時ごろ 晨朝法要
  • 勤行: 「正信偈」同朋奉讃、御文
  • 感話: 門徒2名
午前11時〜午後1時ごろ 結願日中法要〈御満座〉
  • 勤行: 「正信偈」、念仏、和讃、「御俗姓」御文
  • 法話: 牧野豊丸先生(福井県福井市・託願寺住職)
  • 御礼言上
  • *お斎(お食事)がありますが、お寺で食べられても、お持ち帰りになってもどちらでも対応いたします。

11月4日(土)

大逮夜法要 | 午後2時〜3時45分ごろ

法話: 蓮光寺住職 「私たちは阿弥陀さんの教えに遇うべき存在」
私たちは、思う通りになれば幸せになれると思いこんで生き、そうならないと自分を受け止めることがなかなかできない、そんな一喜一憂の生活をし、かけがえのない存在であることを見失って生きているのではないでしょうか。しかし、現実は「老病死」の苦しみから逃れられないし、どうにもならない問題が次々起こってくるのが人生です。阿弥陀さんの教えをいただいた数えきれないの人たちは、どんな状況においても、存在の尊さを失わずに人生を全うされました。「自分の思い」の中でしか生きられないあり方から、どんな自分も「これが私です」と受け止めて生きる転換が願われています。私たちは阿弥陀さんの教えに遇うべき存在なのです。

報恩講の夕べ | 午後4時30分〜5時30分ごろ

シュガーシスターズ コンサート (ピアニスト:恩田佳奈さん)
今こそ響く美しい日本語
~シュガーシスターズ心のハーモニー~
皆さま、こんにちは。2019年に続いて4年ぶりにお目にかかります、姉妹ユニット“シュガ ーシスターズ”です。前回皆さまにお会いしてから程なくして、世界はコロナという未知のウイルスに大きく翻弄されました。大切な人の無事を祈った日々、困難や不安がたくさんありましたね。再びお顔を合わせて笑い合える日常が戻った今、美しい日本語の歌に耳を傾けてみませんか。詩人・金子みすゞの優しい言葉の世界や、秋の恵みや彩りを、姉妹ならではの瑞々しいハーモニーでお届けいたします。心ほぐれるひと時をご一緒いたしましょう。どうぞご家族お揃いでお出かけくださいませ。皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

【プロフィール】
佐藤容子(ソプラノ) 佐藤寛子(メゾ・ソプラノ)
山形県山辺町出身。ともに東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修士課程独唱科修了。 日本歌曲の分野で互いに最高峰の評価を受ける実力派姉妹ユニット。 〈日本のうた〉の魅力を伝え、文化として発信していきたいという思いから〈美しく響く日本のうた 心のハーモニー〉をテーマに姉妹ユニット“シュガーシスターズ”を結成。童謡唱歌から歌謡曲まで色鮮やかに、息のあった艶やかなデュエットで歩みを進めている。
2014年11月ファーストアルバム「わすれがたき ふるさと」リリース。
2017年9月キングレコードよりメジャーデビューアルバム「Megumi 未来へつなぐ日本のうた」リリース。
2017年ミャンマーにて初の海外演奏を行う。
2019年10月 在オーストリア日本大使館後援によりシュガーシスターズウィーン公演を開催。(モーツァルトハウス内ベーゼンドルファーホール)
海外でも〈日本のうた〉の魅力を伝えたいと文化親善にも意欲的。
オーケストラ共演多数、NHK Eテレ「ららら♪クラシック」をはじめTVやラジオへの出演などメディアでも活躍中。
2019年11月 真宗大谷派蓮光寺報恩講「報恩講の夕べ」でコンサートを開く
2021年より〈やまがた特命観光つや姫大使〉に就任。
※公式ホームページ

11月5日(日)

晨朝法要 | 午前8時〜9時ごろ

感話: 門徒2名

結願日中法要〈御満座〉 | 午前11時〜午後1時ごろ

法話: 牧野豊丸先生(福井県福井市・託願寺住職) 「南無阿弥陀仏のすがた」
〈牧野先生からのメッセージ〉
私の住んでいる北陸では、蓮如上人(れんにょしょうにん 1415-99)のことを「蓮如さん」と親しみを込めて呼んでいます。
また毎年、本山から蓮如上人の『御影(ごえい)』を吉崎にお迎えし、法要が営まれています。そこには、今でも上人が説法されているすがたを感じました。その蓮如上人が大切にされたことが、生活そのものが仏道の道場であるという事であったと私は頂いています。
今回は、生活そのものが仏道である事を皆様と共に確かめてまいりたいと思います。

【牧野先生】
先生には、蓮光寺に何回もご法話にご出講いただいており、「大らかな先生だけど、仏法を語りだすと情熱的になり、法話にひきこまれていく」との感想をご門徒から多くいただいておりますので、全国を法話で駆け巡りながら、ご多忙のなかにあっても、また蓮光寺に来ていただくことになりました。南無阿弥陀仏

「報恩講」清掃奉仕のお知らせ

2023年10月4日公開

「報恩講」はご門徒の協力によって勤められております。心を込めて清掃して、本堂周辺をピカピカにして、気持ちよく「報恩講」をお迎えしましょう。ご参加できるご門徒はお寺までご連絡ください。今年から日曜日に行います。

10月29日(日)
午後2時〜4時30分
  • 2:00 清掃奉仕
  • 3:50 休憩・お茶請け
  • 4:10 勤行、焼香、恩徳讃

報恩講: 11月4日(土)〜5日(日)

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