あなかしこ 第74号

門徒随想

年末年始、コロナの第8波、インフルエンザも流行しています。いつまで続くのでしょうか。ため息が出てきます。

昨年（2022年）も、コロナに明け暮れて、仕事もプライベートも以前のように戻ることはありませんでした。大企業は黒字でしたが、中小企業の赤字はどうにもなりません。早くマスクもはずせる日が来て、仕事に打ち込み、ストレスがたまれば、ゴルフ場で沢山プレーしてリフレッシュしたいものです。

私は、今年69歳を迎えます。来年は70歳、古希です。さすがに無理が利かなくなり、仕事は若い人にもできるだけ任せるようにしていますが、今の状況では売り上げも期待できません。ですから、コロナの退散か、特効薬ができることばかりを考えてしまいます。しかし、現実はなかなかうまくはいきません。何もかもが悪循環にはまってしまっているようで、精神的にも不安定になり、こういうときは愚痴しか出てきません。

それでも、親鸞聖人が明らかにされた阿弥陀さんの教えを聞く場があるので、そんな自分の在り方が照らし出されて、この現実を生きていこうという気持ちにさせていただいています。

人生、思い通りにならないなかで、思い通りにならないからこそ、阿弥陀さんの教えにそうだなと頷かされて、そしてまた自分の世界にもどって愚痴を言って、また阿弥陀さんの教えに目が覚めて、また自我世界にもどって愚痴を言って、その繰り返しですが、「安心して迷うことができる道を歩もう」という蓮光寺の教化テーマには、とても励まされます。