あなかしこ 「門徒倶楽部」機関紙

あとがき

年が明けて間もない頃のこと。信号で止まっていた時、私の車の前にオートバイに乗った警察官がいて、横を通りかかった下校途中の小学生が笑顔で彼に敬礼。すると警察官はしっかり答礼を返しました。そのワンシーンに私は心が温まる思いがして、短歌を趣味にしているものですからその感動を短歌にしたためたりしました▼そのちょうど10日後。私が車を運転していると、ある交差点がやや混雑。直進車線に車がつながっており、私は右折しようという箇所でしたので、対向車線に少しはみ出る格好で右折車線を目指しました。すると、白バイが交差点近くに隠れていやがりまして「そこの車、止まってくださーい」─。アウト。通行区分違反で点数2、罰金9千円▼納得がいきません。ふだんから制限速度は守り違法駐車はせず一時停止も守っているこの善良なドライバーを、こんなしょうもないネズミ獲りで捕まえやがって、このポリ公、国家権力の犬め、小遣い稼ぎのために弱そうな者を餌食にしやがって!▼私の置かれた立場次第で、私から讃えられ短歌に詠まれたり、さては蛇蝎のごとく嫌悪されたり、お巡りさんも大変です。私の正義など当てにならないということを改めて教えてくれたそのお巡りさんこそ、私にとって諸仏なのですね。南無阿弥陀仏。なんて思えるかボケ!▼教えを聞けないわが身でありました

(ゆ)

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