あなかしこ 「門徒倶楽部」機関紙

あとがき

「星座表」というiPhoneアプリを愛用しています。夜空に名前を知りたい星があったら、iPhoneをかざせば教えてくれるので、重宝しています。これから星のきれいな季節になりますし、夜空を見るときのお伴にいかがでしょうか▼NASAが一昨年、地球から600光年の所に地球型惑星「ケプラー22b」を発見しました。地球型と聞くと、異星人がいるのではとつい想像したくなりますが、仮にそこに生命体が存在するとしても、時代はまだ地球でいうジュラ紀あたりかもしれません。宇宙の歴史からみれば、たかが1億年くらいは誤差です。逆に、地球人をはるかに凌駕する文明が栄えてすでに滅んでしまった星も、宇宙のどこかにあるでしょう▼いささか陳腐な言い方ですが、広大な宇宙の中の、このちっぽけな地球の、ここに今、私が存在しています。何とも卑小なこの私が、日々〈思い〉の中に迷いながら生きています。それでも、確かにここに私が生きています。137億年の宇宙が私を生きているのです。日常の中で忘れてしまっている、そんな奇跡的な事実を星空は思い出させてくれます。それは、宇宙の構造を知らなかった千年前の人たちとも全く変わることのない感覚だと思います。

(ゆ)

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